さそ

文章を書くのが好きな女と30代の女がただただ書き連ねる練習広場

無職映画レビュー(ネタバレ有)2

8月1日

□ベンジャミンバトンの数奇な人生

私、全然洋画の有名どころ見てなくて、こないだ友達に「シャッターアイランドっていう映画面白かったよ!」と言ったら「それ、有名だから」と言われふふっとなりました。

でも芸人さんの例えボケみたいな時に意味がわからないんですよ。「これってベンジャミンバトンみたいなことですか?」2回ありました。なのでミマス。(合唱曲コスモスの作者ミマス)

数奇過ぎるだろ~!!! 共感要素はないけど、4倍のスピードで年老いてしまう、ロビン・ウィリアムズの「ジャック」というのを思い出しました。ベンジャミンは逆だけど。っていうかデビッドフィンチャーこんなの作るの?! サイコサスペンスから、感動ものまで?! 天才のバケモノ?! 映画全体に凄く穏やかな空気が流れてて、ケイト・ブランシェットの上品な部分とブラッド・ピットのマジでハンサムなポテンシャルが作品全体を綺麗にゆっくり映画が進んで行くのがいいです。(映画も2時間40分ぐらいあるし)パルプ・フィクションとかトレインスポッティングとか時計じかけのオレンジとか見てサブカル女子気取って自分に「普通に名作ドストレート映画を見ろ」と言ってやりたいですね。

最期、ベンジャミンが赤ちゃんで痴呆症になって、デイジーの事思い出して亡くなるのがたまらないですね。

ラストシーンで、ベンジャミンの出会った人を「恋人、母」というのではなく「アーティスト、ダンサー、ピアノを引く人」と言っていたのと、時計が逆回転していたのが粋で「デビッドフィンチャーだー〜!!!」となり有益な時間を過ごせました。

 

□ヒメアノ~ル

古谷実大先生の大作実写化です。稲中卓球部で売れて、人を引き付けて、ヒミズという怪作を描いた、賢い方です。いや~森田剛による森田剛のための映画でしたね。ばっさばっさ人が死ぬんですよ。映画内で森田剛がいじめられるシーンがあって、結局そのいじめっ子も森田剛が殺すんですけど、まぁ殺戮殺戮な訳ですよ。でも全体的に詰めが甘く、めっちゃ見つかるし通報されるので最後には追い詰められるんですよ。最後に「岡田くん(主人公)また遊びに来てよ」と錯乱状態の森田剛(森田くん)と言って警察に連れてかれます。古谷実先生はクズとかサイコパスを描くのがすごい上手くて、単純に脳の違いでサイコパスに生まれちゃった人に寄り添いつつ、突き放しつつ、ちょうどいい距離感を保って描いてるから、映画にもちょうどいい距離感があって同情の余地がない異常者と普通の人が共存できたんだと思います。

森田剛、めちゃくちゃ演技上手かったですね。バチ殺しする演技上手すぎて、その役が似合いすぎて、ジャニーズの頃しか知らない私は「成長~~!!」と高まりました。あっこれ森田剛の役が森田っていうんですよ。ややこし~。

 

□狂気の桜

中3のときデートで見に行った気がします。その時は窪塚洋介かっこいい~っていう感想しかなくて、今見るとまた違いますね。若者としてちゃんとした考え(?)をもって行動してたら、力のある大人に利用されたネオ・トージョーの3人。切ね~~。こういう若者がしっかりした考えを持っているのに、権力や見えない大きい力に利用されるのを見ると、やりきれない思いになります。このサントラがKダブシャイン監修でかっこいいんですよ。渋谷の街を車でチェックしてるところとか、白のチノパンとフーディかぶって、雑踏の黒い服の人の中を突っ切ってく感じとか。右って感じです。右ね!

 

~7月31日以前~

□呪詛

Netflix限定のサスペンスホラー。主人公が動画に撮って残していくタイプのモキュメンタリー映画。ブレア・ウィッチ・プロジェクトのときは酔いが凄かったけど、これはそんなでもなかった。っていうか、マジでこっちに押しつけんな。自分でなんとかしろ。マジでなにしてんのこの人。最後の方、ハァ? ってなりながらみちゃいました。心穏やかに見せてくれよ。

 

 

マジで映画素人の私が感想を述べてるだけなので、書きたいだけなの! あんまり整合性とか気にしないで!

 

 

 

またね!

 

 

 

BGM:ニートと居候とたかさき/Picture Shiritori