さそ

文章を書くのが好きな女と30代の女がただただ書き連ねる練習広場

32歳になったのでお母さんへ手紙を書く。

あなたから生まれて今日から32年目に突入しました。

恥ずかしくて、直接は言えないけどインターネットの海に流しますね。

元々性格があなたはきっちりしっかりしていて感情的に動くのに、私はだらしなくてルーズ感覚で動く。性格は真反対なので、10代はめちゃくちゃ壮絶な親子喧嘩しましたね。2人で大声をあげて、殴られても私は、殴り返さなかったら目の上が切れて、近所の人に警察呼ばれて虐待を疑われたこともありましたね。今思い出すとめっちゃウケるな。ギャハハ。「お嬢さん、身体にほかにアザとかないですか?」ありますよ。転んだ時にできたアザがいくつか。ギャハハ。ギャハハじゃないんだよな。しっかりしてくれよ。

 

同棲していた所で自殺未遂して、強制送還された時「迷惑かけて、そのまま死ねば良かったんだよ!」と言われて(マジこの女、気合わねぇな……さっさと家出よ……)と思ったけど、激ヤセして朦朧としてる私に、毎日ご飯を作り上にメモで「豚肉は元気が出る。食べな。」と書かれた、メモが置いてありましたね。あなたはツンデレです。いやツンツンツンツンデレぐらいかもしれません。

そこから、ちゃんと生きようと思いました。

前は「すぐ死ぬし、税金払いたくない」とほっておいた税金もちゃんと払うようになりました。年々あなたの性格に似てきているように思います。あなたが20代の時必死で働いて、30歳で買ったマンション、マジすごいと思います。64歳の今でも近所の薬局のおじさんにモテてるのすごいと思います。

私は30歳になった時は、無職かヘラヘラしていたと思います。雲泥の差。本当にあなたから生まれた? マジで凄い。尊敬しています。

 

小学生の時、ロングバケーションというドラマにハマって、いつもは早く寝なさい! と言われるのにその日は夜更かしさせてくれて、一緒にスマスマまで見る時間が一緒に悪い事してるみたいで、わくわくしたのを今でも覚えています。

 

あなたの夢であった「子供絶対可愛いから絶対結婚してほしい。で子供の面倒見させてほしい。」は叶いそうにないけど、結婚はできるかもしれない! どうか威嚇しないで、受け入れてね。歴代彼氏を連れてくとめちゃくちゃ威嚇する母親、子供取られるみたいでさみしいんだろうな~と最近気づきました。めちゃくちゃ私の事好きじゃん。

めちゃくちゃ思春期の時に「あんたはお母さんから生まれたの! いくら嫌いでも縁を切るとかできないんだよ! 諦めな!」諦めたので気の強いあなたと穏便に過ごすやり方を覚えました。私も気強いんだよ。本当は。あなたと一緒に暮らすためにぼーっとしてる振りしてるの。えッ実際はめちゃくちゃぼーっとしてるんですけど……。ごめんね。トイレの電気つけっぱなしとかお風呂の換気扇つけっぱなしとか。何回も言わせてごめんね。

 

 

いい娘にはなれなかったけど「今日、久しぶりに会った人に、下であんたのこと見たらしくて、娘さん美人になりましたね~~まぁ私の子どもなんでって答えた」と言ったのあなたらしいし、私らしいし、この血は受け継ぎてぇ〜。などと思いました。血、受け継げる? 無理っぽいんだけど~。

 

今ねお母さんにそっくりな上司と働いてるの。みんなそれで辞めてったんだって。でも私は続いてるのはあなたの扱いを熟知しているからです。本当にありがとう。はい? 

 

いつも綺麗にしているあなたが大好きです。ブチギレながら、なんだかんだ私を思いやる行動をする優しい人、あなたに愛されて幸せです。

 

これからは助けていけるように頑張るから、少し待っててね。自慢の娘になれるようにします。

 

 

 

産んでくれてありがとう。

BGM:赤い公園/LA・LA・LA LOVE SONG