さそ

文章を書くのが好きな女と30代の女がただただ書き連ねる練習広場

爪切男さんの「死にたい夜にかぎって」を読んで

ツイートをいつも「殺してくれ」で締めることが多い爪切男さんのツイートが大好きだった。昔付き合っていたニートの元彼に『爪切男(つめきりおとこ)さんて人のツイートが面白いんだよ!』というと「爪切男(つめきりまん)って読むんだよ。会いに行ったことある。本当にバッティングセンターにいるよ」とお話していたツイッタラーさんの本が出版された。

 

とてもいい! と評判のツイートが頻繁にながれてきていて、興味を持ったけど、まだ読み切ってない本はたくさんあって、積ん読は嫌だし、少し購入をためらっていた。

購入するに至った決定打はそこじゃなかった。

 

同時期に、私がブログをかかさず読んでいた作家さんのこだまさんというツイッタラーさんの本も出版されたのだが、爪切男さんと編集さんが同じ方らしい。

編集さんのTwitterもフォローしていたら、ご乱心の様で「あのクソババア」 とツイートしていて、どうやら出版に至るまでの過程で行き違いがあった様(両方から話を聞いているわけではないのでこう表記しました)でとにかく怒っていた。ひと通りご乱心ツイート後「これを売りたいだだけなんです。自分の評判は今はどうでもいい」というツイートをしていた(確か)。編集さんがそこまで言う本、読みたいな……。それで買うことを決めた。

 

 

内容は本当に詳しくは書かないけれど、この本には温度がある。人肌の温度。色で例えるならサーモンピンク。サーモンピンクのオーラに文章が包まれている。あったかい人が書いたことが読んでいて伝わってくる。これはなんだろうって考えたら、これは愛だ。愛があふれてるんだ……。と思った。愛が本全体から溢れている。それを感じて涙が出てくる。ちなみに今これを電車で書いている。書きながら思い出して泣いてる。三十路のアラサーが電車で泣きながら書いてるのなかなかキツイものがあるけど、この本のことを思い出しながら書くと、涙があふれてくる。

笑った顔が虫の裏側に似てる、とのことだったけど、笑っている爪切男さんの写真をなにかの記事で見た。笑うと目が無くなる素敵なお顔の方だった。

 

読みながら、ボーイズ・オン・ザ・ランを聴いていたんだけれど、完全にシンクロしていた。(と、思ったら帯書いてたね! てへ! 忘れてて覚えてて聴いちゃったのかな☺️)

彼女のことを「愛する彼女」と書くのもとてもいい。そんな風に私も呼ばれたい。1回も呼ばれたことない。最低最悪の我儘女ならある。ウケる。笑っちゃった。 

 

大きい愛を感じると「人の気持ちってなんて繊細で綺麗でかけがえのないものなんだろう……」とか思って泣いてしまう。こんなに泣いたのは、昨年元彼に浮気されて泣いた以来だ。今回のはいい涙で良かった(?)

 

 

大きな大きな愛に包まれた、笑えるエピソードも全部大きな愛の伏線だからァァァって泣いてる。

 アマゾンのリンクです。気になった方は是非買ってください。2冊目も読みたいので。

https://www.amazon.co.jp/dp/4594078982/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Ew-LAb7KDDSY1

 

死にたい夜にかぎって。愛があふれちゃって死ねないなぁ。

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BGM・ボーイズ・オン・ザ・ラン/銀杏BOYZ