さそ

文章を書くのが好きな女と30代の女がただただ書き連ねる練習広場

ゆりさん、元気ですか?

忘れられない女性がいる。恋愛感情とかではない。ゆりさんというのは、20代の頃の恋人の浮気相手である。もちろん本名ではない。源氏名というやつだ。

私は20代の頃、働いていたキャバクラの黒服さんと付き合っていた。私が入店してから4ヶ月ぐらい後に入店してきた気がする。ゆりさんは昼間OLをしながら、お小遣いが欲しいからと夜のバイトを始めたようだった。

 

 

最初のうちはすごく仲良くしてくれて可愛がってくれていたのだが、段々私を避けるようになってきた。多分彼と私が付き合っているのを知ったのか、露骨に私を無視するようになった。

「あぁ~彼のことが好きなんだろうなぁ」と思ったけど私から何か言うのもおかしいので、そっとしておいた。

 

 

 

お店が終わって、彼の家にそのまま泊まりに行くのが定番になっていたので、コンビニで待ち合わせて、コンビニで買い物していると私の携帯にゆりさんからメールが届いた。

『ごめんなさい。私は彼のことが好きです。』

と書いてあった。

すぐに私は「気づいてましたよー」と返信すると『そっかぁ。きっと彼は優しいからあなたの所に残ると思うけど、でも私は彼を信じています。』と返事が来て(は?)となり、彼に聞くと【断りきれずに何回かしてしまった】とのこと。

 

 

断りきれずに一回ならまだしも何回かすることあるんだ、へー。と思うなどして「まぁ、どっちがいいかは自分で決めなよ。私はどっちでもいよ。」と言ってしばらく放っておくことにした。

 

 

すると結局、彼は私と一緒にいたい。と言い出したので、付き合いを続けていくことにしたけれど、ゆりさんの手前そんなことは言えず別れたことにしていた。

 

 

調度いいタイミング(?)でお店が閉店することになり、彼と付き合いながら別の仕事をすることになって、ゆりさんのことも少し忘れかけていた。彼が新しく働く店に、ゆりさんは追っかけに行って働くようだった。

 

 

すると、ある日以前の同僚で今も彼やゆりさんと働いている人から連絡があった。ゆりさんが私たちがまだ付き合っていることを聞いて、仕事もままならない状態で、お酒を接客中にも関わらず、お酒をあおっては潰れまくっているとのこと。

「うわぁ……」と当時の私は思っていたけれど、その時私は20歳で彼は24歳。ゆりさんは28歳だった。

私が今30歳になって思うのは、ゆりさんはとてもさみしかったのかもしれない。焦っていたのかもしれない。20歳の私は調子に乗っていたのかもしれない。だって、結局その彼と今一緒にいないし。

 

 

ゆりさんの本名を知っていて、思い出してググったりしていたけど、いつの間にか名前を忘れてしまった。

ゆりさんは今どうしてるんだろう。私より8歳年上のゆりさんが元気なのか。

この先、関わることもなく人生は交わらないだろうけど、私はゆりさんが元気なのか、とても気になる。

元気だといいな。と思う。

 

今日の思い出

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こうやって、好きな漫画家さんのサイン会に行けるように、常に恥ずかしくない自分で居たいな。と改めて思いました。

 

 いい日でした。

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