さそ

文章を書くのが好きな女と30代の女がただただ書き連ねる練習広場

嫌われさその一生

私は見栄っぱりでプライドが高く、人に厳しくて自己中心、なにかあればキレ散らかすといった態度で最悪の女として20代前半を生きてきたと間違いなく言える。

「ブスとバカは嫌い」などと言ったりしていた。それを言っていた時の私の顔はきっとブスだっただろうし、そんなことを堂々という人に品は無いし当然バカだと思う(若い頃の私を指しています)。

 

見栄っ張りだりだというポイントはいくつかあるんですけど、なかでも人に良く思われたい。とか可愛いと思われたい(主に容姿)とか、気が効くようになりたいとか、要は「あの素敵な女性、気も利くし仕事もできるし容姿端麗!」となりたかったんですね。あと、尚且つツンツンとした美人な感じ。人に媚売らない感じ。 カッコイイじゃないですか。

 

無意識のうちに「ざっくばらんなものが好きな女性」というのにも憧れていた。

馬鹿なので、女性というのはパンケーキを食べてパスタ(スパゲッティと言わないパスタという所がポイント)が好きで、甘いものが好きで、シャンパンとかも好きで、コース料理とかが好きで恋人から貴金属を貰えたら嬉しくて、記念日はお祝いして、恋に仕事に大忙し! みたいなのが女性なんだろうなということをぼんやり思い込んでいた。そしてそれが大多数でCanCamとかを読んでいるんだと思っていた。今でも思ってるふしはある。

安野モヨコさんの漫画にはそういう女性もいれば、仕事に生きてビールを飲んで化粧も落とさず疲れてベッドへダイブ。みたいな女性も出てくる。色んな男性と性的関係を繰り返すフリーターとかもでてくる。当たり前だけどいろんな種類の女性が出てくる。要は甘々な女の人になるのは大多数になる気がして、少数派のカッコイイ女性になりたかったのだった。

 

 

だった。というのは目指すのは諦めたからですね。無理なんだもん。パンケーキも貴金属も好きじゃないけど、仕事バリバリして化粧も落とさずベッドにダイブなんて肌に悪すぎること恐ろしくてできない。

私は仕事はしたいけど、仕事は趣味とか人生のためにやってるから、仕事には生きていない。文章は書くのが好きだから書いてる。

お酒は苦手だけど、好きな食べ物は唐揚げとか焼き鳥とかお酒に合うものが好きだ。アレルギーだから煙草を一生吸うつもりもない。

お酒も弱いから飲みすぎると人に迷惑をかけてしまう。

 

 

見栄をはるのが突然どうでもよくなったのは、病気になってから(片耳が聞こえない&視神経の難病)なんですけど。

だって、眼鏡かけないと物が二重に見えて、しかもド近眼だから分厚い眼鏡をかけなきゃいけなくて、目も小さく見える。でも生きていかなきゃいけない。

今の状態でとりあえず生きていかなきゃならないってなった時、目の大きさも自然とどうでも良くなりました。

 

 

お母さんが片耳を聞こえなくなった時「すごく意味わかんないし、自分の子供が片耳聞こえないなんて本当に信じられないけど、そういう運命だったんだと思って受け入れてる!」って言ってたので私もそうすることにしました。

 

 

生きていかなきゃいけないので、見栄をはるのをやめました。素直に好きな物とか好きなことしてたり、自由に発信するようになったら「さそさん好き!」って言ってもらえる回数が増えてきた気がする。

もちろん人に好きって言われるのは嬉しいけど、それよりも私のこともっと自分でちゃんとしたい。病気で虚弱のOLがどこまで人生をやれるのか、素直に着実にやっていきたい。

手に入る範囲の幸せを、慈しんで大事にしてやっていくつもりです。

 

 

 

ティファニーのネックレスもヴィトンのバッグも持っていない。私が持ってるのはカシオの文字盤が小さい時計とアースミュージック&エコロジーのセールで買ったA5の書類が入る形のしっかりしたバッグでとても気に入っている。同年代の女性はヒールとか履いているけど、クロックスのブーツを愛用している。あったかくて雨の日も履けるし気に入ってるから。

 

 

やることさえやってればどんな自分でもいいと思う。人のことも許せるようになった。嫌われるのも前ほど怖くなくなった。

どう思われてもいい。好きにやることにします。

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 仕事納めたぞおらおらおらおら!!!

BGM・チーナ/蛾と蝶とたこ焼きと蛸